刀身に彫られた倶利伽羅や玉追い龍の表情をひとつひとつ観たことはありますか?彫自体も個性的ですが、刀工によって表情や彫り方が異なるので、龍の顔を覚えることで刀工の目利きに役立つとも言われます。今回は、名古屋刀剣ワールドの所蔵品の中で龍の彫られた刀剣をご紹介し、顔を見比べていきます。 こんにちは。刀剣ワールドのライターです。 刀身彫刻は、刃文や地鉄などに比べると、我々初心者でも楽しみやすい鑑賞ポイントですが、その中でも倶利伽羅や玉追い龍など、龍の彫り物は印象に残ります。鱗などもきっちり彫っていて細かいんですよね。 そんな龍ですが、作者によって顔が異なっているというのをご存じでしょうか。 私は先日参加した鑑賞会で、「龍の顔は人によって違うから覚えて下さい。書いて覚えるのが一番」と言われるまで意識したことがありませんでしたが、刀剣ワールド財団所蔵品の写真を観てみると確かに顔に違いがありましたので、
![倶利伽羅・玉追い龍の顔](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/53d5311fbf6b2f2fde596c1298fb0fa3e56526d5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.meihaku.jp%2Fapp%2Fuploads%2F2021%2F08%2Fimg-28.png)