電子書籍2百点を無断提供 三一書房の旧経営者 全国 2011年9月30日 21時14分Tweet(13分前に更新) 社会派の中堅出版社として知られる三一書房(東京)は30日、旧経営者が著作権者に無断で、200点余りの出版物を電子書籍取次会社へ提供していたことを明らかにした。 三一書房の小番伊佐夫代表によると、同社が30年前に出版した写真家樋口健二さん(74)の「闇に消される原発被曝者」を復刊しようとした際、電子書籍として販売されていることに気づいた。樋口さんに確認したところ了承しておらず、「買ってはいけない化粧品」などの本も無断で電子書籍化されていた。 出版物の提供を受けた取次会社デジブックジャパン(東京)によると、昨年9月に旧経営者と「著作権者と包括的な契約を結んでおり、電子書籍の配信権もクリアしている」とする販売委託の覚書を交わしたが、正式な契約書は再三要求しても得られなかったという。