NHKは放送済みの膨大な番組をインターネットで配信する準備を進める。 受信料制度に疑問を持つ人でも納得できる料金体系を導入する計画だ。 ただ、激動するネット時代の中で、新しい公共放送の姿を提示できるのか。 寒い。その広い部屋に足を踏み入れると、身震いがした。しかも鼻を突く薬品の匂いに、思わず顔をしかめる。 ここは埼玉県川口市。2003年に住宅街の真ん中に建てられたNHKの番組保管施設「NHKアーカイブス」である。 館内のワンフロアにある大きなフィルムの保管庫を案内してくれた津野和洋館長も寒そうだ。「驚きましたか。フィルムを良い状態で保存するために室温を15度、湿度を50%に保っているんです。刺激臭のもとは、フィルムに残った現像液の酢酸ですね」。 NHKは半世紀前にテレビ放送を始めてからしばらくの間、ドキュメンタリー番組などをフィルムで撮っていた。テレビの初期のこうした貴重なフィルムから、最
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