珍味製造販売の伍魚福(神戸市長田区)は1日、イカナゴの「くぎ煮」への思いをつづったエッセーや詩などを対象に文学賞を創設したと発表した。甘辛く炊いた、くぎ煮にまつわる思いを表現してもらう。直木賞候補になった作家三田完さんが特別審査委員長を務める。第1回文学賞の締め切りは今月10日。グランプリの受賞者には賞金2万円と珍味セットが贈られる。 伍魚福は「いかなごのくぎ煮振興協会」を運営。毎年、くぎ煮の味を競うコンテストを実施している。10回目となる今年は文学賞を新設し、ふるさとの味のアピールに一役買うことにした。 作家の三田さんは同社製品の珍味のファンで、特別審査員長の就任を快諾したという。 応募資格は「くぎ煮に思い入れのある人」。800字程度のエッセーや作文のほか詩、俳句、短歌、川柳などジャンルは自由。伍魚福TEL078・731・5735(土井秀人) (2012/03/01 21:34)