2日午前9時ごろ、千曲市桑原のJR篠ノ井線姨捨―稲荷山間にあり、列車が進行方向を変える「スイッチバック」で擦れ違う「桑ノ原信号場」付近で、下り普通列車(3両編成)と上り回送列車の運転手が、共に赤信号に気づいて停車した。当時、同信号場には下り回送列車が待機中で、単線区間に3本の列車が入り込む異例の事態となり、擦れ違うことができなくなったため。 JR東日本長野支社によると、上り回送列車を約4キロ離れた稲荷山駅まで後退させ、約1時間半後に運転を再開。下り普通列車の乗客約70人が、車内で運転再開を待った。この列車を含め特急上下3本と普通上下3本が最大1時間36分遅れ、約600人の足に影響した。 同支社は、同信号場を通過する双方の回送列車の運行計画に誤りがあったと説明。列車の運行計画は同支社運輸部が、運行の1カ月程度前を目安に作成しているが、「人為的なミス」として、詳しい原因を調べている。 07