兵庫県丹波市山南町阿草の永井和昭さん(65)方で、屋内に置いている本数冊からキノコが生えているのが見つかった。食用のヒラタケとみられ、大きいものは高さ10センチほどに成長。永井さんは「なんでこんなところに…」と首をかしげている。(今泉欣也) 本は全48巻の「世界文学全集」(講談社、1967年刊)。永井さんが約10年前に知人から譲り受け、物置として使っている敷地内の家屋に保管していた。 今春、片付けのため外に出し、ビニールをかぶせ置いていたが、雨でぬれ再び屋内へ。自然乾燥させようと、窓を網戸にして放置していたところ、11月に家族がキノコに気付いた。確認できたのは4冊。うち2冊が大きく育ち、外箱の角で束のような状態になっている。 県立人と自然の博物館(三田市)の秋山弘之主任研究員によると、ヒラタケは気温が下がる晩秋から春にかけて野外に発生。古い畳やおがくずなどからも生えるといい「胞子は空気中に