スコットランド独立の是非を問う住民投票の数日前、ユーガブ(YouGov)の世論調査で独立派がリードしているとの結果が突然示された。結果は決まったも同然と考えていたキャメロン英首相は大慌てとなり、ポンド相場も急落したが、実際の住民投票では10ポイント差で独立が否決された。 あれから約2年。英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit)の賛否を問う6月23日の国民投票を控え、6日公表されたユーガブなどの世論調査の結果では、離脱賛成に投票するとの回答が残留支持を上回った。これはキャメロン首相の最終的な勝利に先立つ不安定な時期にすぎないのか、それとも首相の幸運がいよいよ尽きつつあることを示す兆候と捉えるべきか、今回の国民投票の行方を見極めようとする政治家や世論調査会社にとって、それがまさに問題となる。 世論調査会社は大して役に立たないことも多い。昨年の英総選挙ではキャメロン首相率いる保守党の過半数議席
![Brexit世論調査に疑問-スコットランドや総選挙も外す (訂正)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/67e55284ea7ee8894bad58b4df4b2d1c8f3e5db0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.bwbx.io%2Fs3%2Fjavelin%2Fpublic%2Fjavelin%2Fimages%2Fsocial-default-a4f15fa7ee.jpg)