ユニホームが違う2校が合同チームを結成して練習する。中学軟式野球の部員数の落ち込みは深刻だ=6月24日、伊丹市南野北2 酷暑に負けず、兵庫県内各地で中学校総合体育大会の熱戦が続くが、不動の人気を誇ってきた軟式野球が苦境に直面している。全国で部員数の減少に歯止めがかからず、10年前と比べると6割を切る水準に。県内でも少子化の影響を上回るペースで競技人口が減っており、部員が足りない学校同士が合同チームを結成して総体に臨む動きが阪神間などで加速している。(斉藤絵美) 6月30日、中学総体軟式野球(阪神大会予選)の1回戦に、尼崎市立中央中と小園中の合同チームが挑んだ。部員数は中央中が7人、小園中が10人(うち1年生6人)。1週間前に練習試合を経験したが、指揮した中央中の西村祐紀(ひろのり)監督(27)は「サインは簡単なものだけ。複雑なプレーはできない」。総体1回戦も4-11で敗れた。 日本中学校体