家庭用ゲーム機を販売し、客同士で対戦型カードゲームをして遊べる兵庫県三田市内で唯一の専門店が今月30日に店じまいする。「ゲーム世代」と呼ばれた平成の子どもたちが大人になっても集まる憩いの場。進化を遂げたファミコンや多様性を見せたカードゲームと共に歩んできたが、近年のスマートフォン向けソーシャルゲームなどに押され、立ちゆかなくなった。悲しいなあ。今までありがとう。ファンに惜しまれながら、平成の終わりに合わせて幕を下ろす。(山脇未菜美) 「俺も弱いでやんす」「うぉぉぉ、いけ!」。平日の昼下がり、15畳ほどの店内に独特な会話が飛び交う。陳列棚にはレアな中古ソフトに加え、「遊戯王」などのカードが並び、中央の机で大学生らがカード対戦に熱中している。 1991年に開業した「ゲームショップわんめいと」(同市三田町)。店長の松林朱美さん(65)=同市=が「常連客に居場所を残してあげられないのが心残りやね」