大きな出力差と小さな重量差 では、走らせるとどうか。いっぽうはセダン、もういっぽうは背が高いSUVなのだが、重量差は105kgしかない。重いのはBMWのほうで、2.5tに迫ろうという勢いだ。 どちらもバッテリーの実用容量は100kWをわずかながら上回り、DC急速充電は最大200kW。異種の金属素材をミックスした新設計のEV専用プラットフォームを用い、四輪アダプティブエアサスペンションと四輪操舵を備える点も共通している。 1モーターのEQSは、2モーターのiXより105kg軽く、公称航続距離は100kmほど長いが、出力は189ps低い。 ここまではいい勝負だ。しかし、メルセデスが用意した試乗車はエントリーレベルのグレードで、モーターは1基のみ、出力は334psの後輪駆動。対するBMWは中間グレードの2モーターで、523psの4WD、しかもSUVである。 シュトゥットガルトへ10万ポンド(約1