この世界には、それを知ると「頭が良くなるコトバ」というものがあると思います。その言葉を通じて、ものごとをより深く・的確に考えることができるようになるのです。 その言葉の代表格に「抽象」があります。それと対をなすのが「具体」です。 まず例をあげましょう。つぎの例においては、最初にあげたものが最も具体的で、後にいくほど抽象的といえます。 目の前のこのみかん→温州みかん→みかん→柑橘類→くだもの→青果→たべもの 「抽象」とは、さまざまな事物のあいだの共通性をすくいあげてイメージ・概念を形成することです。その共通性が、幅広い対象を含むものであるほど、より「抽象的」であるといえます。 これに対し「具体」とは、個別的なものごとのありかたです。目の前の個別的なものに近いあり方ほど「具体的」といえます。 そして具体的なものほど、映像的に思い浮かべやすいです。一方、抽象的なイメージ・概念は、かたちのない、映