私は昨年メンタルクリニックを受診した時に発達障害の一種であるASD(自閉スペクトラム症)が疑われる状態だと診断されました。少し前にはアスペルガー障害とも言われていたものです。人名由来のアスペルガー障害はともかく、ASD(自閉スペクトラム症)という名称にはいまだに違和感があります。 というのはASD(自閉スペクトラム症)というのは自閉症の一種と言うよりも、現実とファンタジーの間を揺れ動く存在だと感じるからです。 ここでいう現実と言うのは、実際に体験した出来事のこと。 実体験の記憶をもとにして語られる物語。 一方ファンタジーと言うのは夢とか妄想とかに近い「物語」。夢や妄想よりは実際の出来事の影響を強く受けているけれども、現実としては辻褄(つじつま)が合わなかったりします。 現実の物語では5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の多くが明確です。記憶が曖昧になっていくとしても、自分