佐賀県内の県立3高校の理科室に、人の脳と頭蓋骨の標本計3点が保管されていたことが同県教委への取材でわかった。 県教委によると、脳の標本があったのは三養基(みやき)高(みやき町)で、ホルマリン漬けで室内の棚に陳列されていた。生徒の目に触れる状態だったが、近年は授業で使われたことはないという。頭蓋骨が見つかったのは、佐賀西高(佐賀市)と神埼清明高(神埼市)。模型と誤認されたまま、授業で使われたこともあった。今月中旬に県警が鑑定した結果、3点とも人のものと判明した。 県外で本物の人骨標本の発見が相次いだため、県教委が昨年12月に県立高に調査を依頼。この3校から「人のものかもしれない」との申し出があった。いつからどのような経緯で保管されていたかは不明という。 県教委の担当者は「今後、教材としては使わず、適切に対処したい」としている。
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