災害用浄水機で避難所の水道水を除菌する「ニューメディカ・テック」の前田芳聡社長=26日、熊本県南阿蘇村 熊本地震で避難者のノロウイルス感染が確認された熊本県南阿蘇村で、被害の拡大を食い止めようと大阪の中小企業が設置した災害用浄水機が活躍している。汚れた水を飲んで健康を害する被災者が続出した阪神大震災の教訓から考案。わずかな電力でも稼働し、宇宙空間での利用も検討されているという。大阪が生んだ技術が、被災者の乾きをうるおしている。(野々山暢(とおる)) 激しい下痢やおう吐などノロウイルスが原因とみられる症状を訴える人が相次ぎ、27日までに3人が感染、38人の感染が疑われる南阿蘇村。村内最大の避難所である南阿蘇中学校の体育館の脇では、高さ約65センチの災害用浄水機が静かなエンジン音を響かせていた。 この浄水機は大阪府吹田市の「ニューメディカ・テック」が開発。雨水や海水でもWHO(世界保健機関)が
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