小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 西村尚己/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS 「イニエスタがいたら、もっと点、入ってた?」 8月1日、大阪。キンチョウスタジアムでは試合後、子供が父親らしき男性を見上げながら聞いていた。父は苦笑するしかない様子だった。親子はきっと、アンドレス・イニエスタ目当てに試合に訪れたのだろう。 この夜、セレッソ大阪対ヴィッセル神戸の試合チケットは完売。世界最高の選手、神戸のMFイニエスタを見ようと、チケットはプラチナ化していたという。ところが、肝心のイニエスタは、柏レイソル戦後に「家族を連れて戻ってくる」と、一時帰国した。 試合は、酷暑だったこともあってペースが上がり切らず、それぞれオウンゴールで1-1の痛み分けという結果に終わっている。 Jリーグ第19節、セレッソ大阪と引き分けたヴィッセル神戸「肩すかし」