「人は、『時が経てば……』と言いますが、理不尽な事故で家族を奪われた遺族にその言葉は当てはまりません。私たちの、息子を思う気持ちと悲しみ、そして遺恨は、何年経っても全く減退などしないのです」 そう語るのは、三重県に住む椋樹立芳(むくじゅりゅうほう)さん、85歳です。 取材をきっかけに椋樹さんと出会ってから、ふと気づけば30年近い歳月が流れました。 私自身、亡くなった息子の裕之さん(当時26)と同い年ということもあったのでしょう。事故からの時の流れを、自分の人生に重ね合わせることがたびたびありました。 今年8月末、久しぶりに椋樹さんにお会いし、ゆっくりお話をする機会に恵まれました。 令和2年「秋の交通安全運動」が始まった今、二度とこのような悲惨な出来事が起こらないように、という思いを込めて、椋樹さんのお話を紹介したいと思います。 30年前、息子を飲酒事故で奪われた椋樹さん。事故の経緯と膨大な
![父はなぜ、息子の棺を蹴ったのか…「加害者」取り違えた警察の捜査ミスと30年間消えぬ飲酒事故遺族の遺恨(柳原三佳) - エキスパート - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9bcfcd04cddffb473ec242db2014bf37690395ee/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Fiwiz-yn%2Frpr%2Fyanagiharamika%2F00199578%2Ftop_image.jpeg%3Fexp%3D10800)