声楽家の岡本知高(ともたか)(42)が、本業の歌からテレビのバラエティー番組まで活動の幅を広げている。男性だが、女性のソプラノ歌手と同じ高さで歌える。「ソプラニスタ」と呼ばれ、世界で数人しかいないとされる。いわば異能の人。その歌の根底にあるものは何か。 (文化部 石井健) 変わらなかった声 かっぷくの良い体を包む、独特の派手な衣装はトレードマーク。取材の現場にも、その姿で現れた。立ち襟の間からのぞかせる顔には笑顔を絶やさない。 ソプラニスタ。イタリア語で「男性ソプラノ歌手」という意味だ。ソプラノは女性の最も高い声域を指す。男性なのにそんなに高い声で歌える声楽家なのだということだ。しかも、その高い声を出すのに裏声を駆使するソプラニスタもいるが、岡本の場合、地声で歌えるのだ。 声が高いのは、変声期に声が変わらなかったから、と本人は説明するが、「調べてもらったわけではないので、理由はわからない」
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