バーにはスコットランド各地で作られたウイスキーがずらりと並んでいます。平日夜の比較的早い時間でしたが、多くの人でにぎわっていました。 この日は、ウイスキーのテイスティングイベントが開かれていました。 参加者は味わいや香りが異なるウイスキーを飲み比べ、その歴史や背景について説明を聞きながら、グラスを傾けていました。 私が日本人だとわかると参加者の1人が「日本のウイスキーもいいね」と話しかけてきました。 もちろん、そのあとには地元のウイスキーのことを誇らしげに語る言葉が続きます。 「スコッチには歴史も伝統もある。スコットランドのことばで、ウシュク・べーハ=命の水と言うんだ」 スコッチウイスキーを名乗ることができるのは、大麦などの穀物、水、それに酵母を使ってスコットランドで生産されたものだけです。 政府の規則では、3年間はたるで熟成させることが定められていて、イギリスの代表的な輸出品です。 スコ