小学校4年生の次女は、もうすぐ「二分の一成人式」の準備を始めるようです。7年前の長女のときは、自分がどのように生まれて生きてきたかや家族への感謝、将来の夢などを幼いときの写真や名前の由来とともにまとめ、クラスで発表しました。多くの学校で行われているものも同様のようです。この「二分の一成人式」は、名古屋大学の内田良先生を筆頭に多くの人から批判されています。それは幼いときの写真や名前の由来など、プライバシーにかかわることを発表させるものが多いからです。 学校には、本当に様々な子どもたちが通っています。実の両親でなく親族や里親、養親に育てられていたり、婚外子だったりステップファミリーだったりして、幼い頃の写真がなかったり名前の由来がわからないことも。また、ネグレクトやもっと能動的な虐待を受けている場合、親に感謝はできないでしょう。 小児科医という仕事は、ときに家庭全体をみる必要があります。特に私