連載目次 今回はスマートフォン(スマホ)向けの最新SoCプロセッサ2機種を取り上げさせていただく。1つはAppleの「A12 Bionic」、もう1つはHuaweiの「Kirin 980」である。 同時期に登場した同目的のチップなので、その構成が似てくるのは致し方あるまい。どちらも、消費電力効率に優れた小型のものと、性能を要求されるときのみに使われる高性能大型の(当然消費電力が大きい)ものを組み合わせた構成となっている。ただ、A12 Bionicは小型4コアと大型2コアの合計6コアに対し、Kirin 980は小型4コアと大型2コアに加え、両者の中間ともいえる中型のものを2コアの合計8コアとなっている。 そして、前世代と比べて5割ほど性能が向上したGPU、カメラ入力に威力を発揮するISP、そして機械学習、人工知能処理のための膨大な演算を行うための専用エンジン、A12 Bionicの方はNeu
今回はもう少し初心に戻って、実際にSoCを作ると決めた場合の手順を説明したい。どんなSoCにするかは千差万別であるが、読者の方にもなじみがあるであろう、スマートフォン/タブレット向けのSoCを考えてみよう。 まずはコアの選択 OSはAndroid 4.xを載せたい まずアーキテクチャーをどれにするかは、どんなOSを載せるかでおおむね決まる。一般的に通用する製品ということであればAndroid 4.xを載せたいところ。そうなるとまずコアになるCPUのアーキテクチャーはARMかMIPS、x86のいずれかになるだろう。ARMは後述するとして、まずはMIPSとx86を考えてみよう。 小型で低消費電力 MIPS MIPSは、最近Imagination Technologiesに買収され、同社の一部門になってしまったが、引き続き「MIPS32」やAptivファミリー、それに最新のものとしてWarrio
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く