山歩きを愛してきたドイツ文学者の池内紀氏によれば、ヒグマとの最良の親しみ方は「出くわさぬこと」(岩波新書『森の紳士録』)だそうである。お互いに出会っても、ろくなことはない。だから「遠くからそっと動静をながめているのがいい」という。 ▼だが人間とクマは不幸な出会いを重ね過ぎたらしい。続出しているクマの事件を見てもわかるように、互いの「不信感」がピークに達しているかのようだ。特に人間の側は、クマが強いばかりでなく頭が良く見えることもあって「獰猛(どうもう)」「狡猾(こうかつ)」といった言葉を勝手に押しつけてきた。 ▼クマにとっては迷惑千万な話だろうが、西欧ではさらにこのクマのイメージをロシアに重ねてきた。あくなき領土拡張で近隣諸国に脅威を与え、巧妙な外交で他国を翻弄(ほんろう)する。風刺漫画でも、そんなロシアをクマになぞらえるのが定番のようなものだった。 ▼しかし今の日本人にとっては、中国の方
日中関係は、良くない方向で推移している。 なにより民心が荒れている。両国ともに、だ。まずい。 議論が紛糾しても、交渉が難航していても、民情が平静であれば、大筋、心配は無い。よしんば条件面で決裂しても、両国の国民が友好的である限りにおいて、未来は楽観できる。亀裂を修復し、話し合いを仕切り直せば事態は少しずつでも改善する。たまった洗濯物と同じだ。順ぐりに処理すればOK。ノープロブレムだ。 ところが、国民感情が悪化すると、事態の打開は難しくなる。表面的な部分でいかに関係が修復されようとも、火種は後々まで残る。 「一時的なヒステリーですよ」 という意見もある。あるいは 「八つ当たりだよ」 という見方すら。 実際、デモ隊の中には、尖閣諸島(あるいは中国側の呼び方では釣魚諸島)がどこにあるのかさえ知らずに参加した者が相当数含まれているという。にもかかわらず彼等が見たことのない無人島の帰属にこだわったの
【ロンドン=伊東和貴】イラク戦争を巡る米軍などの機密情報を暴露した民間ウェブサイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジュ氏が23日、ロンドンで朝日新聞のインタビューに応じ、「イラク戦争はウソで引き起こされ、ウソで続けられた。真実を暴く必要がある」と述べ、今後も米軍の機密公開に踏み切る考えを示した。 アサンジュ氏は今回の文書の意義について「イラクのあらゆる街角で、大量殺害が起きていたことを示した。報告されないような何十万もの小さな死が戦争の悲劇だ」と指摘。「民主国家は戦争の際に常にウソをつく。だが、民主主義の下では真実を暴くことで戦争を防ぎ、ただすことができる」と語った。 これに先立つ記者会見では、文書の公表に際して多数の個人名を削除したと説明し、「いかなる個人にも危害が及ぶことはないと確信している」と述べた。また、ウィキリークスの報道担当は7月に続き、アフガニスタン戦争を巡る
【ワシントン=古森義久】中国留学中に中国の情報機関から「友好」を説かれ、スパイ活動を求められて応じた米国の青年が22日、バージニア州地裁で有罪を認めた。 グレン・シュライバー被告(28)は「国家防衛情報を中国情報機関に流そうと意図した」という罪状を認めた。司法省の同日の発表によると、同被告は米国ミシガン州の州立大学を卒業後の2004年に上海に留学し、中国語などの勉強をしながら英語を使っての職を求めた。英字新聞の「英語での政治論文を書く仕事」という広告に応じたところ、「アマンダ」と名乗る中国女性らに接近され、実際に論文を書いて120ドルの報酬を得たという。 同発表によると、その後、シュライバー被告はアマンダらに個人同士の友好や中国への友好を説かれ、将来、米国政府の国家防衛に関する秘密情報を入手して中国側に流すことを求められた。同被告はアマンダらが中国情報機関の工作員であることを知りながらも、
仲良く手をつなぐマリア・シャラポアとサーシャ・ブヤチッチ - FOTO AGENCY ANTEPRIMA / FilmMagic / Getty Images モデルとしても活躍するほど美しい容姿と、世界ランキング18位という強さを兼ね備えている23歳の女子テニス選手のマリア・シャラポアとNBAロサンゼルス・レイカーズに所属するサーシャ・ブヤチッチ選手が婚約したとブヤチッチ選手のオフィシャルサイトが報じた。 サーシャのオフィシャルサイトによると、交際をはじめてちょうど1年、サーシャはマンハッタンビーチの彼の自宅で火曜日にシャラポアにプロポーズしたという。シャラポアは即Okを出したとのこと。結婚式の日取りなどは決まっていないが、サーシャはすでにシャラポアに高価なエンゲージリングを送ったそうだ。 サーシャのオフィシャルサイトにはサーシャは201センチ、シャラポアは188センチ。二人はとても背の
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