四六判 / 470ページ / 上製 / 価格 5,830円 (消費税 530円) ISBN978-4-588-00950-1 C1310 [2010年12月 刊行] 神を失った世俗的世界に、ふたたび古代の夢と神秘、無限なるものを甦らせるロマン主義。伝統と創造、革命と反動を同時に内包する、このあまりにドイツ的なイロニーの精神運動は、文学的天才たちの共同体を生み出したのち、やがて巨大な廃墟をもたらす民族の政治宗教となった。「遅れてきた国民」の近代二〇〇年にわたる思想経験を、ロマン派の来歴と転変から描きだす精神史の白眉。〔思想・文学〕 リュディガー・ザフランスキー(ザフランスキー リュディガー)リュディガー・ザフランスキー 1945年生まれ.哲学博士.フランクフルト大学でドイツ文学,哲学,歴史を学び,ベルリン自由大学のドイツ文学科の助手,講師を経て,『ベルリナー・ヘフト』誌の編集者としてジャーナ