国際コラムニスト・加藤嘉一の本誌連載コラム「逆に教えて!」。今回は…。 *** 中国では近年、中国共産党が認めない地下教会に所属するキリスト教徒が増え続けています。この“グレーゾーン”は何を意味するのでしょうか。 “中国の特色ある社会主義”を掲げる中国共産党は、それ以外のイデオロギーや宗教の広がりにセンシティブな姿勢を貫いてきました。しかし、だからといって共産党が社会主義を唯一無二の真理だと信じ、崇拝しているかといえば、そんなことはありません。 彼らにとって社会主義は「それがなければ巨大な国土、人民、社会を統治できず、一党独裁体制を維持できない」もの。特に約8600万人もの党員を抱える共産党という巨大組織を機能し続けるための“道具”である、という見方が実情に近いでしょう。 それを踏まえた上で考えると面白いのが、近年、バチカン市国と中国との関係が深まりつつあるという動きです。バチカンは世界一
![バチカンとの接近と“隠れキリシタン”。中国とキリスト教の不思議な関係 - 政治・国際 - ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5a5f81b338ae76e0bae870f2e1a19294496392ac/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwpb.shueisha.co.jp%2Fimages%2Fcommon%2F640x360.png)