エンジニアをやっていて、こんなに目頭が熱くなるような経験はこれが初めてかもしれない。 物づくりという仕事は、魂を込めたものを世に出すことだ。 物は、作った人よりも長く生き続けることがある。 それを使う人たちは、多かれ少なかれ作った人のことを想う。 想われつづける限り、その人の生きた痕跡は世に残る。 話は、超有名企業のエンジニアであり、 懇意にしてもらっているSさんという方からのお願いから始まった。 どういったお願いかというと、以下のようなものだ。 Sさんの知り合いで、大手ソフトウェア会社でエンジニアとして務めていた 嶋田通夫さんという方が、 数年前にInterpressという会社をつくって独立し、Javaプロダクトのライセンスビジネスをしていたらしい。 設立当初からWebサーバ管理関係やWebサイト巡回ツールなどを企業向けに提供しており、 2年ほど前から新しいネットワークバックアップツール