このコラムについて 私たちはなぜここにこうして立ちつくして、呆然と荒波を見ているのか。ここまで何があって、どう歩いて、この状況に至ったのか。それを自分の頭で理解しないことには、前に進めそうにありません。 というわけで「経済学っぽくいこう!」に続く勉強シリーズ第二弾、今回は「歴史」、それも近代史・現代史を勉強してみようと思います。「私たちはいまなぜここにいるのか」を面白く学ぶために、格好の先生を見つけました。まず前半は、いわゆる「日本型」の利益再分配・福利厚生システムが始まった時期を担った首相、田中角栄にスポットを当てた『田中角栄 封じられた資源戦略』を上梓した山岡淳一郎さん。後半は、ベストセラーとなった『それでも日本人は「戦争」を選んだ』の著者、加藤陽子先生が登場。史実を「読み倒す」ことに長けたおふたりから「歴史を見るための眼」の培い方を学びましょう。 【後編】後編で登場する書籍はこちらか