年間IPO社数は2009年の19社を底に10年が22社、11年は36社と、株式市場の“華”IPOは回復傾向にある。ちなみにIPOはイニシャル・パブリック・オファリングの略であり、この「36」は上場に伴い公募・売り出しを実施した企業数だ。新規上場社数となると、公募・売り出しを実施しなかったメビオファーム(TOKYO AIM上場)がカウントされ「37」となる(キョーリン、沖縄電力など、公募・売り出しなしで上場したケースは過去にもあり)。そして来12年は40―50社と読む向きが多い。 2012年のIPOパイプラインに乗っている企業数は100社前後。市況や業績動向の影響を受けることを踏まえると、経験則上、12年のIPOは「40―50社」となる見通し。時期的に公開引受現場では12年案件の発掘は終了、13年以降の案件発掘に動いており、その状況からすると「13年以降は一段とIPO社数は回復。13―14年