房総に遊びに行ってたんだけど、電車の中でなにか読むものが欲しいなぁと思って、買ってみたよ。 のっけからこんなこと言うのもなんだけど……変な雑誌だった。 巻頭言としてこんなことが書かれている。 マンガほど健全なジャンルは余りない。マンガの世界では、一番面白いマンガが一番売れている。一番売れているマンガが一番面白い。大げさな言い方をすると、正しい民主主義と正しい資本主義が成立している。本当である。 ああ……うう〜ん……「本当である」なんて言わなければいいのに。と俺は思ってしまう。 なんで? だってさ。たとえば、「1980年代以前のメガヒットマンガ」というエッセーでは、『あしたのジョー』や『巨人の星』が取り上げられているんだけど、そのことの意味と、雑誌全体が目論んでいる世界像とのあいだに、乖離があるように感じられる。それらのマンガが同時代にどれだけの部数売れたのか、ということと、たとえば現在『バ