早春とフィルム写真 カラーネガフィルムとはなんとも不思議なメディアで、その季節の陽光だとか湿度が写真に乗ってくるような気がする。 冬の写真は暗くかさついているし春の写真は霞がかって見える。夏の写真は湿度100%に近い空間を貫いてくる強い太陽光がフィルムの乳剤面に記録されてい…
私が尊敬するデザイナーでありライターのサタニスト高橋ヨシキさんが代表を務める切株派のムック本「ショック! 残酷! 切株映画の世界」が洋泉社から発売されている。 切株映画とは、人体が切断された断面。つまり切株を見せてくれる残酷スプラッター映画を愛でる、紹介する会である。新宿ロフトプラスワンでもときおりイベントが開催されている。 http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2008/02/post-1f9d.html(読売新聞でも紹介されている。保守系新聞とは思えないコアネタが飛び出したりするので文化面は侮れない) 今回のムックではそうした人体破壊や残虐描写のある映画の紹介、歴史、分析がなされている。俗悪で退廃的で頭がいかれていると社会から常にバッシングを受け続けるなかで洋邦香港の職人らが見せる破壊の魅力が存分に本書にはつまっている。 私はヨシキさんのテキストが大好き
あちこちでかなり話題になっている「らき☆すた」22話。 こなたの父そうじろうと、亡き母かなたの回想シーンに、かなり衝撃を受けました。*1 と言っても、別に普段の「らき☆すた」をぶち壊して何かをやった、というわけではありません。日常生活の一部の話でした。 ここで素直に「泣いた」「感動した」と書きたいところですが、正直一番最初に生まれた感情は「泣かせだよな」という押し殺す感覚と、「やばい、もうせき止められない」という感情の暴走のせめぎあいでした。 自分、素直にアニメ見てなかったんですねェ。 ●お涙頂戴に反発した自称15の夜● 自分は結構屈折した学生時代を送った、という自覚はあります。いわゆる中二病…いや、高二病。「泣ける!」とか「涙の超大作!」とか「全米が泣いた!」とかって書いてあると、まず見ませんでした。 誰かが死ぬとか、記憶喪失になるとか、病気とかって分かっていたら、まずダメ。完全な食わず
「“自分だけのスタイル”を確立すること。それがあれば少なくとも10年は食べていける」ということを書いていたのは、村上春樹だったと思います。小説の世界を眺めてみれば、たしかに有名な作家というのはちゃんと「自分のスタイル」を確立してモノを書いていることが確認できます(もちろん毎回手を変え品を変え……というタイプの作家もいるわけですが)。もし、誰かが小説家になりたいと思ったら、ストーリーを考えることよりも、むしろ「自分だけの言葉」、「自分だけのイディオム」を見つけることがデビューへの近道なのかもしれません。 これは小説というジャンルに限らず、音楽でも同じようなことが言えるでしょう。しかし、音楽において「自分のイディオム」を身に付けることは、小説の世界よりも難しいことのように思われます。音楽を音楽たらしめるための規約には、和声法、対位法、器楽法……といった様々なものがあり、単純に数的なものから考え
オンド・マルトノのための作品集 アーティスト: トマ・ブロシュ,フェルナンド・クアトロッキ,トマ・ブロシュ・ウェイヴス管弦楽団,ベルナール・ウィッソン,マレク・スワトフスキ,オリヴィエ・トゥシャール出版社/メーカー: Naxos発売日: 2004/10/01メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 西洋音楽史は作曲技法の発展の歴史であると同時に、作品を演奏するための「楽器」の進化の歴史でもありました。ですから作曲家や演奏家といった「音楽家」だけではなく、彼らの要望に答えるため技術者や職人たちが試行錯誤を繰り返していた、という事実は忘れられてはなりません。 20世紀に入ってもそのような「楽器の進化」は留まることを知りません。むしろ伝統の確立によって楽器の精密さは向上し、また科学の発展と技術の進歩はそれまでにない楽器の誕生を可能にしました。フランスの技術者であっ
これ、フー・ファイターズの「Everlong」じゃんか! ミシェル・ゴンドリーって「音をヴィジュアル化する」才能に非常に長けた人だと思うんですけど、最初にケミカル・ブラザーズの「Star Guitar」を見た時は、そのPV史を揺るがすような“とんでもない映像効果”に全く気付きませんでした。 Chemical Brothers - Star Guitar 2回か3回見て、やっとその事実に気付いた時は「・・・あーーー!!!!!」と思わず叫びそうになったのをよく憶えています。まだそれに気付いていない方、よく解らない方は、以下のメイキングを見れば一発で解ると思います。 Making Of Star Guitar いやー徐々に出来上がっていく様が本当に楽しい。小学生が真っ白な自由帳いっぱいに細かい迷路をウネウネと描き込んで真っ黒にしていくような楽しさがあります。こういう制作過程を見ると、あーこの人は
WARATTEIITOMO, by K.K 2003 part.1 of 5 - 08:09 - Mar 6, 2007 () Rate: K.K「ワラッテイイトモ、」 part.1 of 5 月曜日。 Download video - iPod/PSP | Embed video Download is starting. Save file to your computer. If the download does not start automatically, right-click this link and choose "Save As". How to get videos onto the iPod or PSP. <embed id="VideoPlayback" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?doci
クラシックの世界においてヴィオラという楽器は「虐げられる楽器」ということは、おそらくクラシックの世界に足を踏み入れた人間でない限り知ることのない事柄でしょう。しかし、それは事実です。例えば、こんなジョークがあります――「ヴァイオリンとヴィオラの違いは?――ヴィオラのほうが長く燃える」。「ビオラと玉葱の違いは?――ビオラを切り刻んでも涙を流す人はいない」。 こんな冗談を言われ、ヴィオラ奏者の方々は卑屈になったりしていないでしょうか。「ヴァイオリンやチェロみたいに綺麗なメロディが回ってこないし……」、「内声ばっかりでつまらない……」と自分がヴィオラという楽器を選択したことを後悔することもあるかもしれません。しかし、そんな必要はありません。今日は隣に並んだヴァイオリンやチェロの人に「ごめんね…今日も音程悪くてヴィオラにばっかり練習の時間とらせちゃって……」と後ろめたい思いを抱いているヴィオラ奏者
こんにちは!ここは、低能動物愛好家のための専門サイト、ココロ社です。 このストレスフルな現代社会を生き抜くためには、ファンタグレープとファンタオレンジを交互に飲むとか、キャラメルコーンとカールを交互にむさぼり食うなど、さまざまなストレス解消法がありますが、もっとも癒されるのは、低能動物を愛でることだと断言してもいいでしょう。たとえば仕事でミスをすると、「なんて自分はアホなんだ…」と自己嫌悪に陥って飛び降りたくなるものですが、落ち着いて思い直してみると、こんな自分も、リスとかモルモットなどに比べてみれば、ずいぶん利口です。道具とか言葉とか使えるし…はっきり言って、リスに生まれ変わったら、リスの王様になれる自信があります。心理戦に持ち込めばこっちの圧倒的勝利。ただし、貢ぎ物が木の実などの乾き物ばっかりで口の中がパサパサしてしまい「アメリカ産でもいいので、牛の髄液をすすりたい…」という気持ちにな
http://korokorozaeega.blog54.fc2.com/blog-entry-547.html 大人の事情か、私もよくやられます、大人の事情。ふざけんな、って話です。 「グロいとかエロいとかでひとの価値を決めるのは、ヨクナイコトデスヨー」 早期復活を願います。 すばらしい感想はこちらでどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20061128#p1 http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20061119#p1 他にもあるのですが、まずはこの二つを。そしてまだ観ていないひとは、劇場へ走れ。 昨日は興奮して変なことを書いたのですが、そのまま私は変なところで変な話を書きたい。明日、また続きを書くので、それまで山形せんせいのコレを全部読んでおいてください。私は山形せんせいの意見に全て同意するわけではないけれ
全国46人のyoutubeドラマファン(=前回ブックマークしてくれた人)のみなさん、こんばんは! 真人間はシッシッシッ!帰ってコタツにでも入ってて(ただし、うたた寝による風邪に注意)! …と、人払いが完了したところで、あなたとわたしの時間…youtubeドラマ第二弾です。 タイトルは「となりのトトロ」をイメージする感じにして、ファミリーで見ても楽しめるようにしました。 あと、↓テーマソングです。 ミミンガミン、ミミンガミン 鈴虫なんかにゃ、負けないゼ〜! あいつは勉強だけが取り柄の つまらない男〜 (しかーも定期テストの成績だけよくて 模試の成績はイマイチー) 声の大きさも オシッコの量も セミの勝ちですよ〜 http://www.youtube.com/watch?v=ywt6th6X1rA
ようこそ。ここは変態以外入場禁止のココロ社です。 だいぶ前に予告していたドラマの第一弾ができました…が、変態専用なので、「ココロ社に貫かれたいかも…」と思っている女の方は見ない方がお互いのためというものです。 字幕の付け方がわからないので、テーマソング(例によって早朝に撮影)を書いておきます。変態のあなたは、これを見ながら歌って踊ったらハッピーになれるかも… (テテッテテ)オスシッ! (テテッテテ)オスシッ! 成績悪い子よっといで〜 成績悪い子よっといで〜 ここに並べば〜 ここに並べば〜 かんぴょう巻が 食べ放題〜 ウ〜! http://www.youtube.com/watch?v=nOBhxlp4LuU 評判のよしあしに関わらず次も作りますが、評判がよかった場合は気をよくして、テーマソング用のコスチュームを買おうかと思ってます。
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
ブラームスのピアノ協奏曲第2番。私の中で「秋の超良い天気の良い日っぽい曲」といえばこれです。1楽章、ホルンの独奏に導かれるようにして入ってくるピアノ独奏を聴くたびに、乾燥した空気と日差しの柔らかい温かさが交差する感じが記憶の中で蘇ってくる感じです。作品番号は83番。円熟期に入ったブラームスの名作ですね。ヴァイオリン奏者のギドン・クレーメルは「ブラームスは実は交響曲を9つ書いていた。4つの交響曲に、2つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲、そして《ドイツ・レクイエム》。これらがブラームスの9曲の交響曲だ」と言っていました。珍説ですが、この作品などを聴くと非常に納得のいく感じもします。オーケストラのなかにピアノが自然に溶け込んでいるせいで、カデンツァの部分でもオーケストラが鳴っているような錯覚に陥ってしまう。オーケストラの強拍を裏に持っていくリズムの面白さは、とてもブラームスらしい。
ピンポン球をバウンドさせてゴールに入れる暇つぶし。 http://www.youtube.com/watch?v=aAjrFHcP2lw すごい。 確かドーキンスの本に書いてあったんだけど、一枚の鉄板にバウンドさせて、片方の穴から出た鉄の球をもう片方の穴に入れるのはそんなに難しい計算はいらないんだそうだ。だけど、その板が曲がっていて、三つあったら……つまりピンボールのバンパーに球が当たったら、三回を超えたあたりで現実的な計算が不可能になるらしい。 で、この映像。 確かに平面上をバウンドしているんだけど、木の椅子じゃないですか、てことは当たる場所によって少しだけ斜めになってるわけですよ。三つの平面と球の反射角度を計算した人に「実はところどころ斜めでしてね」って言ったら発狂すると思う。 それがきれいにバウンドしてヤカンに入る。 ここから、人間の脳がものすごい計算を無意識のうちにして、最適な射出
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