森見登美彦氏はたらりたらりとあぶら汗をかいている。 「サアお立ち会い、迫る三つの締切を睨んで登美彦氏がたらーりたらーりと流したあぶら汗を丁寧に集めたものがコレだ。この『登美彦汁』を全身にくまなく塗布すると・・・たいへん不潔である。フケツ!何も効能はないから、そんなことをしてはいけない!」 「こんなことになってしまったのには三つの要因がある」と登美彦氏は関係者に述べた。 一、登美彦氏が己の才能の見積もりを誤った 二、登美彦氏に自己管理能力がなかった(登美彦氏にセルフマネージメントのアビリティがなかった) 三、登美彦氏は編集者と約束をするときにはつねに夢見がちな乙女であった 四、登美彦氏は友人の結婚式へ出なければいけなかった 五、しかも友人の結婚式は徳島で開かれた 六、しかも友人の結婚相手は美人であった 七、しかも結婚式から帰ってきたらパソコン爆発 八、パソコン爆発して連鎖反応的に登美彦氏も(