ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ

    地球上で最も危険な生物は? サメ?ヘビ?それとも人間? 2014年4月末にビル・ゲイツが自身のブログで投げかけたこの質問が大きな話題を呼び、多くのニュースサイトでも報じられたのは、その答えがあまりにも意外だったからだろう。危険の尺度を「1年間に何人の人間が殺されているか」とすれば、最も危険な生物はサメでもヘビでも人間でもなく、蚊なのだという。ある推計によれば毎年75万もの命が蚊によって失われているというのだ。 蚊が人類最大の脅威となるのは、蚊がマラリアを媒介するからである。日で生活していると実感が湧きにくいが、マラリアは今でも毎年数億人に感染している。書は、そんな恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受けているか、わたしたちのDNAにどれほど色濃くマラリアとの闘いの痕跡が刻まれているかに驚くだろう。古代ロ

    『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ
  • 『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か - HONZ

    花粉症、喘息、アレルギー、自己免疫疾患、現代に生きる我々を脅かす数々の病。これらを解決する鍵は寄生虫にあった!しかもその原因は、特定の寄生虫の「存在」が引き起こしているのではなく、「不在」によって引き起こされていたのだという。 表紙のアメリカ鉤虫のカバー写真に首根っこをつかまれ、膨大な資料に基づいた「寄生虫視点による世界史」の筆致に目を見開かされ、最後はアメリカ鉤虫を体内に取り込む著者自身の人体実験によって、ノックアウトされる。書は、そんな濃厚で濃密なパッケージの一冊である。 「不在」の病、その存在への気付きは、著者がボリビアのアマゾン地域に住むチマネ族の元を訪れたことから始まる。今でも石器時代のようなライフスタイルを送るチマネ族の人々。彼らは様々な感染症に罹っている一方で、自己免疫疾患の有病率はニューヨークに比べて遥かに低かったのだ。 著者は、自身がアレルギー疾患と自己免疫疾患の両方を

    『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か - HONZ
    hachihannah
    hachihannah 2014/03/22
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