一部でまことしやかに唱えられている俗説に「弾道ミサイルに化学兵器を搭載することはできない、大気圏突入の熱で変性してしまう」というものがあります。結論から言えばこれは間違いです。 弾道ミサイル用の化学弾頭は既に実用化されている ロシア軍では冷戦期のソ連時代にスカッド弾道ミサイル用にVXを搭載した化学弾頭8Ф44Г-1 (8F44G-1)、トーチカ弾道ミサイル用にソマンを搭載した9Н123Г2-1(9N123G2-1)が実用化されています。 アメリカ軍ではMGR-1オネスト・ジョン大型ロケット弾とMGM-5コーポラル弾道ミサイル用にサリンを搭載した化学弾頭M190が知られており、これはクラスター式で内部に多数の子弾が詰め込まれ、その子弾の中に化学兵器であるサリンが入っています。 M190弾頭は大気圏突入時に断熱材によって熱から守られ、目標地点の上空でM139子弾をばら撒きます。ボール状のM13
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