スウェーデン・ストックホルムで、2017年のノーベル物理学賞受賞者を発表する王立科学アカデミーのメンバー(2017年10月3日撮影)。(c)AFP/Jonathan NACKSTRAND〔AFPBB News〕 先日、2017年度のノーベル賞が発表されました。医学・生理学賞は「体内時計を制御する分子機構の発見」に対して、物理学賞は「レーザー干渉計重力波検出器LIGO(ライゴ)と、最初の重力波検出」に対して、化学賞は「クライオ電子顕微鏡の開発」に対して与えられました。 文学賞、平和賞もあわせて全て紹介したいところですが、バイト数の限りもあるので、ここでは物理学賞について解説します。重力波についてはこの連載で何回も取り上げてきましたが、やはり受賞を祝って書かざるを得ないでしょう。 なお、化学賞を受賞したクライオ電子顕微鏡の開発については、東京大学大学院で低温物性物理を専攻した伊東乾先輩の記事を