匿名掲示板などから始まったネットにおける嫌中的態度――つまり、中国という国を嫌悪する態度は、この10年ほどですっかり定着してしまったように見える。 確かに中国は大きな問題をいくつも抱えている国だ。共産党の一党独裁政権と市場経済の両立はそもそも矛盾をはらんだものだし、最近の南シナ海をめぐる帝国主義的な態度は、世界情勢を不安定にしている。低価格を武器に世界各国に商品を輸出し、今や中国は“世界の工場”となっているが、その品質は今なお信頼を獲得しているとはいいがたい。 だが、中国という大きな国を、その“ダメな部分”だけを指摘して理解した気分になってはいけないだろう。 13億5000万を超える人口があるということは、優秀な人材も、日本の10倍以上いるということだ。中国人は歴史的経緯から国というものを信用ぜず、現世利益追求の傾向が強い。日本の10倍以上もの人々がそれぞれ勝手に現世利益を追求すれば、とて
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