ストレス反応とは 精神疾患の発症に、ストレスという心因が関与することはよく知られています。 例えば、東日本大震災のような大規模自然災害は、甚大なストレス体験となります。その直後からフラッシュバックや回避症状など、後述する精神症状が起これば、急性ストレス障害と診断されます。症状が1ヶ月以降も続く場合は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されます。 一方で、甚大ではないものの、単回のストレス体験や、持続的なストレスは、不安感や抑うつ気分を引き起こし、仕事に行くことが難しくなるなど、社会生活に支障をきたす場合があります。 不安症状やうつ症状が、重篤な精神疾患(パニック障害やうつ病)の診断基準を満たす程ではない場合は、適応障害と診断されます。 PTSDの症状と診断 心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、日常的なストレスをはるかに超える外傷的な出来事(トラウマ体験)があり、その後、その出来事