沖縄県で女性を殺害し遺体を遺棄したとして、米軍属で元米兵の男が逮捕された。米兵の飲酒運転による人身事故もあり、日本に駐留する米海軍と沖縄の全米軍はそれぞれ、軍人らの飲酒や外出を制限した。基地の街を歩くと、閑散とした通りで、米兵相手の商売をする人たちが複雑な思いを抱いていた。 極東最大の米空軍基地、嘉手納基地を抱える沖縄県沖縄市の「ゲート前通り」。7日夜、米兵向けのショークラブの壁には英語で、「6月24日まで閉店」と書いた紙が貼ってあった。24日は禁酒令の期限だ。別の店の前に座っていたフィリピン人のバンドマン(33)がつぶやく。「事件以降、客が一人も来ない。あと2カ月も続けば、この辺りは全部つぶれる」 北に約20キロ、同県金武(きん)町の米軍キャンプ・ハンセン前の歓楽街「新開地」も明かりはまばらだった。酒屋を営む村田洋子さん(50)は「売り上げは3分の1になった」。事件後、酒を納めている15