1回目は昨年4月13日で、金委員長は虚を衝いた行動に出た。ピョンヤン新都心の完工式に登場し、経済制裁の中でも推進してきた並進路線のうちの経済建設が、順調に進んでいることを内外にアピールしたのだ。金委員長暗殺を意味する「斬首作戦」が囁かれる中、あえてリスクを取って内外の報道陣の前に露出した姿には、米国との対話路線を模索する決意が表れていた。 2日後の4月15日は祖父・金日成主席の105回目の誕生日に当たるが、金委員長は例年4月25日に実施する建軍記念日の軍事パレードを繰り上げ、並進路線の一方の柱である核兵器と弾道ミサイルの開発による抑止力を強調する演出をみせた。以上を並進路線の二本柱とみなすなら、米国とのチキンゲームにおいて巧みに着地していく第一歩が記されたといってよいだろう。 金正男氏の殺害によって権力基盤の構築が終了した 昨年2月12日、北朝鮮は固体燃料式中距離弾道ミサイル北極星2型の発
![北朝鮮を交渉のテーブルにつかせた米軍「電磁パルス兵器」の威力 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/133a913b81bc8be3a935ac2e4296911ca78e215f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F7%2F5%2F1200wm%2Fimg_75e494c25879f557a8c871174989df94301416.jpg)