【エルサレム=金子靖志】パレスチナ自治区ガザのイスラエルとの境界付近で21日、イスラエルに対する抗議デモがあった。ガザの保健当局によると、イスラエル軍による銃撃などで16歳の少年を含む3人が死亡、現場で活動していた救急隊員4人と地元記者2人を含む計約40人が負傷した。 イスラエル軍によると、デモには約8000人が参加した。一部がイスラエルとの境界にある柵を破壊し、爆発物を投げ込もうとするなどしたため、軍が応戦したという。 デモは、70年前のイスラエル建国で難民となったパレスチナ人の帰還を求めるもので、今年3月末から断続的に行われている。パレスチナ側での死者は220人以上、負傷者は2万人超に上っている。