携帯電話のパケット定額サービスの「値下げ合戦」が激しい。携帯大手3社が今年に入って相次いで「下限額」の最低月額料金を引き下げた結果、来月から390円で横並びになる。ただ肝心の「上限額」は据え置きで、各社がアピールするほどには、値下げの利点を実感できる人は多くない。 「お客様に入っていただきやすくするためだ」 NTTドコモの山田隆持社長は30日の会見で、490円に引き下げたばかりの下限額をわずか3カ月で再値下げする理由をこう説明した。 5月の値下げにあわせて始めた、ドラマやアニメ、音楽番組などの動画サービス「Bee TV」が呼び水となり、パケット定額サービスへの新規加入者は月10万〜20万程度増えているという。 ライバルのソフトバンク(SB)とKDDI(au)は先行して390円までの下限額の引き下げを発表。100円とはいえ、ドコモが業界最安値にこだわるのは「動画のドコモ」を目指す山田