各種の失敗国家日本、面白いんだけど割とありそうなのは千年前の平安時代中期の世相で、まず地域共同体は文字通り崩壊、社会の流動性が非常に高くなって総非正規雇用のような社会になり、都市住人は外部との交流が減って文化も自閉的になり、社会全体の階層化もますます進む。

「カルトは福祉」的な文脈の話で、理路は通っててこれはまあ厄介極まるわね。「優しい世界」を提供してるわけで、身近な誰かが犠牲になってるけど見えなければ気にならないから本人は満足してると。

江戸期社会は、互助を基本とする村落社会を基礎としたが、その生活は窮乏ギリギリで、間引きや堕胎など人口調整を常態化した。それでも生まれた余剰人口は江戸、大阪など都市が吸収したが都市部は貧窮者の婚姻率が極度に低い超少子社会で、都市は事実上「人口の蟻地獄」になっていたと。