越くんがやってくる。 越くんは2001年にブザンソンで知り合った青年である。 いまは全日空商事にお勤め。 9年前、恒例のフランス語研修、ブザンソン駅で TGV を降りると、ブルーノくんと大柄のアジア人の青年が私たちを迎えてくれて、手際よく学生たちのトランクを列車からおろしてくれた。 なんとなくブルーノくんの知り合いのアジア圏の人だろうと思って、フランス語でお礼を言って並んで歩いていたら、「ぼく日本人です」と言ったのでびっくりした。 青山学院が CLA に派遣した長期留学生のメンバーのひとりで、もうブザンソンに長い。 私たちがブザンソンに滞在していた2週間のあいだ、毎日のようにオテル・メルキュールに遊びに来て、あれこれ学生たちの世話を焼いてくれて、夜はいっしょにご飯を食べ、カフェで遅くまでおしゃべりをした。 やはり青学からの留学生だったユリちゃんと越くんのふたりはブルーノくんとの合気道の稽古