泌尿器科系がんのうちで、もっとも発生頻度が高い病気です。 発生年齢は四十歳以上、とくに五十〜六十歳代に多発し、男女比は三〜五対一と男性に多く認められます。原因は不明です。 膀胱がんの症状 まず、無症候性の血尿があげられます。何の症状もなく、突然、血尿が現われます。 この血尿は数日で自然に消失しますが、進行とともに間隔が短くなり、再び出現します がんが膀胱の頚部に近いと、尿の出口を閉鎖し、尿が途中で止まったり、出にくくなります。 がんが尿管口に近い部位で発生すると進行とともに尿管を閉塞し、水腎症となって背部痛が出てきます。 膀胱がんの進行 がんは連続性に粘膜下層や筋層、深層へと進み、リンパ行性に膀胱周囲、ついで動脈周囲へのリンパ節に進みます。 血行性には肺転移がもっとも多く、ついで肝臓、骨の順に転移します。 膀胱がんの検査 尿中に赤血球を認めたり、肉眼的血尿がある場合には尿路系のがんを疑いま