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  • 『涼宮ハルヒの憂鬱』における少女の創造力〜虚無性を超える乙女心〜:ハルヒの空、SOSの夏

    『涼宮ハルヒの憂』における少女の創造力 ~虚無性を超える乙女心~ はじめに ~視点と経緯~ 考察は谷川流著『涼宮ハルヒの憂』(角川スニーカー文庫、2003年)のネタバレ満載なので、未読者はご注意下さい。『消失』考察は前篇・後篇へどうぞ。 『涼宮ハルヒの憂』は刊行当時に賛否両論を招きました。ライトノベルとしてのよしあし、あるいは登場人物の造形や物語構成の是非、そして排他的二項対立的世界観からの否定的解釈とそれへの批判。とくに最後の問題については、kagami氏『好き好きおにいちゃん!』内「書評『涼宮ハルヒ』『地球平面委員会』」(WeyBack MachineによるWeb Archive)が契機となって大きな反響を呼びました。そこで指摘されている最も重要な批判点は、作品の「虚無性」についてです。もしも作品世界の唯一のルールが「結局は全てハルヒの意のままに」というものでしかないのであれ

    hajic
    hajic 2006/07/04
     根本的に前提が間違っていると思う。主人公はハルヒではなくキョンであるところの読者なのであって、本作はやり残したことがたくさんあったおたく達へのレクイエムに他ならない。
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