別館の方で宮台真司氏が赤木論文に寄せた コメントをあまりに凡庸過ぎると評した所、 このようなトラックバックを頂いた。 http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20071113/p1 ここで展開されている論争や立場への不信感が、 『Something Orange』というブログの 「アイデンティティなんていらない。」 http://d.hatena.ne.jp/kaien/20071116/p1 というエントリの内容に通じるものがあるように思えたので、 後者のエントリを軸に論理や倫理、 個人や集団の問題について論じたい。 ●実存主義と社会的承認 コメント欄にも指摘があったが、 海燕氏の「アイデンティティ」は 定義が少々曖昧過ぎる。 社会科学や人文科学において キーとなる概念の定義付けは重要である。 何故なら論理の前提や根本を成すからだ。 定義が曖昧だとどうして