ブックマーク / signal3.hatenablog.com (3)

  • シャイな若者 4-5 - signal3のブログ

    『桜井ママ…』 『どうしたの順一君』 『僕…僕!』 『順一君、ちょっと落ち着きなさい。ちゃんと話聞いてあげるから、ね!何があったの!?』 『今日定屋さんの店員さんが、せっかく見送りしてくれたのに、僕、僕恥ずかしくて、挨拶もしないで走って逃げて来ちゃった』 『まぁ…』 『僕、情けないです、人として最低限の礼儀も出来ないなんて。店員さんに申し訳ないから、もうあの店には行けません』 『順一君、何でそんな逃げるほど恥ずかしかったの?』 『よくわからない…』 『お見送りされて嫌な気持ちだった?』 『嫌じゃありません!』 『じゃ、嬉しかったの?』 『うーん、嫌とか嬉しいとかより、どうしようって思いが強かったかも…』 『店員さんはいつも順一君をお見送りしてくれるの?』 『違います!今日が初めてです』 『あと他には?その店員さん何かしたの?』 『手を…』 『手?手をどうしたの?』 『握ってきました』 『

    シャイな若者 4-5 - signal3のブログ
    hajimerie
    hajimerie 2022/08/15
    なるほどなるほど😏
  • シャイな若者 4-4 - signal3のブログ

    店員さんが素敵な笑顔を見せてる(はずな)のに、どうしても目を合わせられない。 順一君はこれを何とか克服しようとしてるが、なかなか出来ない。 これが出来ればもっと前向きに生きられるはず… 桜井ママが言うように素敵な財産になる。 お茶をすすりながらそんな事を考えた。店員さんは他のお客さんの対応に行ったので少しドキドキが収まったので順一君は帰る事にした。 レジに向かう。 店員さんが他のお客さんの対応をしながら 「田口さん、ちょっと待って下さい」 順一君はまた店員さんとの“触れ合いタイム”を期待した。 恥ずかしいくせに。 しかし、もう1人のおばさん店員さんが 「いいよ、お客さん待たせたら申し訳ないよ。はい、ありがとうございました、750円になります」 順一君は千円札を置いて少しお辞儀をした。 「千円のお預かりですので250円のお返しです」 普通のやり取りだった。 ドキドキもない、“触れ合いタイム”

    シャイな若者 4-4 - signal3のブログ
    hajimerie
    hajimerie 2022/08/14
    ワクワクします。
  • みっちゃんと…5 - signal3のブログ

    「カウンターでも大丈夫?みっちゃん」 「私は全然へーき」 「じゃ、座ろう。みっちゃんは何呑む?」 「私、サワーにしよっかな、てっちゃんは?」 「僕はビール。つまみも適当にたのもうよ。」 店員を呼んで注文する。 ほどなくしてとりあえずビールとサワーが きた。 「じゃ、発表するよ」 「え、え、え、今?」 「だって不合格だったら乾杯じゃ変でしょ?」 「あー、まあ…」 みっちゃんが少し不安な顔になる。 「実は僕が受けた試験ってのは“宅建士”」 「えっ?それって超難しくて合格率も低いヤツでしょ!?」 「そう、合格率が15%くらいしかないヤツ」 「そんな難い試験受けてたんだ!受けるだけでも凄いんでしょ!?」 「そんな事ないけど……発表するよ」 みっちゃんも姿勢を正した。 「実は……」 そう言って信彦は頭を下げた。みっちゃんはすぐに状況を察し 「えっ、まあ超難しい資格だもんねしょうがないよ。今日は私が慰

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    hajimerie
    hajimerie 2022/03/16
    宅建士合格おめでとう🎉㊗️🎊ございます。
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