みうら・しをん●06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。5月にファン待望の新作『墨のゆらめき』(新潮社)を上梓。 あまり人には言いたくないのですが、2週間に1度お掃除のプロの方に来ていただいています。それくらい掃除は嫌いです。面倒くさい......。でも、生きていればホコリはたまっていくし、来客前はさすがに掃除したい。それで10年前からマキタさんを使っています。 大好きなのは軽さと、軽さゆえの動かしやすさ。象さん型のホースの掃除機だとソファの脚に重い本体やホースが引っかかって「奥のあのホコリを吸いたい」と思っても思い通りに動かせないのに、マキタさんはソファの下の〝遠くの奥〟までヘッドを伸ばせてラクに吸えます。階段もラク。ヘッドが軽いから空中へスッと持ち上げて、段差の端にぴたっと合せて吸える感じです。たとえばこのキャビネットの脚は六角形ですけど、こういう小さな面の端のホコリまできれいに吸