県内で派遣労働者の労働災害が大幅に増えていることが十三日までに栃木労働局の調査で明らかになった。二〇〇七年は過去最高の七十人で、わずか三年で十八倍に急増した。法改正で製造業の派遣労働者が増えたことが背景にあり、経験の浅い労働者が機械に挟まれたり、巻き込まれたりする事故が多発。慣れない職場で働く雇用形態の弊害が浮き彫りになった。 県内の派遣労働者の労働災害(休業四日以上のけが)の人数は〇四年は四人。〇五年は十九人、〇六年は五十二人と右肩上がりに増え、昨年一年間は七十人に上った。 急増の要因は〇四年三月の改正労働者派遣法の施行。製造業への派遣が可能になり、これによって製造業に従事する派遣労働者が増加したとみられる。 〇七年の状況を見ると、派遣労働者の労災のうち、製造業が全産業の約八割を占めた。特に金属製品製造、輸送用機械製造、化学工業の業種で目立った。 勤務経験年数では「一カ月以上、三