南種子町の宇宙ケ丘公園に、天皇陛下が種子島宇宙センターを訪ねた翌年、歌会始で詠まれた歌を刻んだ御製碑が建てられた。公園はロケットの打ち上げ見学場所。御製碑はロケットの形をした石造で、観光地としても期待できそうだ。 刻まれた歌は「大空に打上げせまるロケットは島の南の果に立ちたり」。当時皇太子だった天皇陛下が種子島を訪れた翌年の1983年、歌会始の御題「島」に応じて詠まれた。 11月にあった除幕式では、梶原弘徳町長が「この地が今後の種子島の重要な観光拠点として位置づけられるものと心よりうれしく思う」と述べた。 種子島宇宙センターでは昨年12月にH2Aロケット20号機が打ち上げられ、通算の打ち上げ成功率が95%に達した。今年5月には国内初の商業衛星の打ち上げに成功。7月には無人補給船「こうのとり」3号機を載せたH2Bロケット3号機の打ち上げにも成功している。