皆既日食が起こると、太陽の周囲に、真珠色に淡く輝く部分が見える。これは「コロナ」と呼ばれる高温の大気で、その温度は100万℃もの、猛烈な熱さをもっている。 ところが、太陽の表面の温度は6000℃しかなく、さらにコロナは太陽表面から数百kmから数千kmも離れている。にもかかわらず、なぜコロナは太陽の表面より、100倍以上も高温になっているのだろうか。 この不思議な現象は「太陽コロナ加熱問題」として、数十年間にわたって多くの研究者を悩ませ続け、そして現在も未解決のままだ。 その謎を探るべく、国立天文台と宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所は、2013年に日本の太陽観測衛星「ひので」と、米国の太陽観測衛星「IRIS」(アイリス)による共同観測を実施し、さらにスーパー・コンピューター「アテルイ」による数値シミュレーションを組み合わせた研究が行われ、そして2015年8月24日、その研究成果
夏の暑さも和らぎ、すっかり秋の気配を感じられるようになってきたこの頃。秋は、月待ちするのにぴったりな季節。自然科学研究機構 国立天文台の発表によると、今年の中秋の名月は9月27日。忙しくて余裕がないときほど、美しいお月さまを愛でながらひと息つく時間を作ることが大切なのかも。そこで、中秋の名月までに読みたい、月をテーマにした絵本を、クレヨンハウス子どもの本事業部・若林さんに教えてもらった。月の光に照らされた秋の夜長は、絵本を読んで忙しない日常をリセットするひと時を過ごしてみては。 「家族みんなが眠りについたある夜、眠れない夜を過ごしている女の子が主人公です。女の子は、部屋に吹き込んできた穏やかな夜風に誘われて屋上に上がるんです。月が美しい夜の空は広々していて、世界が繋がっているように感じられる。女の子は月の光を浴びながら、ゆっくり呼吸をするんです。女の子の呼吸に合わせて読めば、自然と気持ちが
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