2017年10月19日に史上初めて観測された、太陽系外からの恒星間天体「オウムアムア」。その表面は有機物で覆われ、内部の氷のコアを守っていることが、クイーンズ大学の研究者によってネイチャーに報告されています。これにより、オウムアムアは小惑星というよりも彗星に近い天体であることが予測されます。 オウムアムアは最初に観測された時、彗星の一種ではないかと考えられました。しかし太陽からの影響によるガスやチリの「尾」が観測できず、恒星間天体として定義されたのです。そして今回の研究により、有機物のからが彗星内部の氷を熱から守り、彗星の尾が発生しなかったものと考えられます。 さらに研究チームは、オウムアムアは以前には氷の層を外部に持っていたものの、高エネルギーの宇宙光によって氷が失われ、やがて有機物による層が構成されたと予測しています。また有機物の層はカーボン(炭素)を多量に含んでいるようです。 発見当
2017年12月12日(現地時間)に宇宙開発企業のブルー・オリジンが実施した、民間宇宙旅行を見据えた「ニュー・シェパード」ロケットのテスト打ち上げ。その宇宙船には大型の窓と内部カメラが設置されており、まさに遠くない将来私達が体験するであろう宇宙空間への弾道飛行が10分ほど体験できます。 今回打ち上げられたニュー・シェパードはブースターも宇宙船も新造されており、宇宙船カプセル「Crew Capsule 2.0」には0.7×1.1メートルの大型の窓が設置されています。これは2018年から始まる商業打ち上げの宇宙船と同じ仕様になっており、乗員は中から美しい宇宙空間を眺めることができます。 さらに、宇宙船の内部にはマネキン人形の「マネキン・スカイウォーカー」が搭乗。地上に降り立ったマネキン・スカイウォーカーの様子を見るに、特に打ち上げ時や着陸時のダメージは負っていない模様。日本でも12月15日に「
世界初の民間による月面探査レースに挑戦するため日本のチームが開発した月面探査車が、打ち上げが行われるインドに向けて19日、航空機で出発しました。 19日は、成田空港で「HAKUTO」が開発した月面探査車「SORATO」がチームから航空会社に引き渡され、インドに向け出発しました。 「SORATO」は全長およそ60センチ、高さ30センチほどの月面探査車で、重さはおよそ4キロ。インドの月着陸船に搭載され月面に向かうことになっていて、打ち上げは来年3月末までに行われる予定です。 チームの袴田武史代表は「今、宇宙開発は一歩一歩進めれば実現できる。『夢みたいを現実に』というモットーでやってきたが、探査車を開発できて、また一歩月に近づいた。いよいよ打ち上げになるので応援いただきたい」と話していました。 月面レースには現在、アメリカ、日本、インド、イスラエルなど5つのチームが参加していて、月面を500メー
民間初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加する、日本チームの「HAKUTO」。その実働部隊となるローバー(探査車)の「SORATO(ソラト)」が、航空機によってインドへと送り出されました! Google Lunar XPRIZEでは探査車を月へと送り込み、500メートル以上走行させた後に画像や動画を地球に送信するのが目標です。ミッションの期限が2018年3月31日までとなっており、最初に画像や動画の送信に成功したチームには2000万ドル(約23億円)の賞金が与えられます。 そしてHAKUTOのSORATOはインド宇宙研究機関(ISRO)の「PSLV」ロケットに、インドチーム「チームインダス(TeamIndus)」のランダー(着陸機)とローバーと共に設置され、月への道のりを目指すのです。 現在探査レースに残っているのは上の2つのチームの他に、イスラエルの「
元海上自衛隊の医師で日本人12人目の宇宙飛行士、金井宣茂さんらが乗り組んで、17日打ち上げられたロシアの宇宙船「ソユーズ」は日本時間の19日午後、国際宇宙ステーションに到着し、金井さんはおよそ半年間の長期滞在を開始しました。 そして、金井さんたちは、接続部分から空気が漏れるおそれがないか安全確認を行った上で、午後7時55分、出入り口の扉を開けて国際宇宙ステーションに入りました。 金井さんは来年6月初めまで、およそ半年間、長期滞在し、アルツハイマー病などのメカニズムの解明のためたんぱく質の結晶を作ったり、一般の人が宇宙に行く時代に備え、無重力や放射線などの宇宙環境が人体に与える影響を調べたりする実験を担当する予定です。
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