今回の月食では16時19分に満月が地球の影(本影)に入って月が欠け始めます(部分食の開始)。山形~福島より南の地域では月の出より前の時刻なので、月が昇ってくるときにはすでに欠けていることになります(「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」と呼びます)。また北海道などでも月の出の直後なので、欠け始めを見るのは難しいかもしれません。 その後、満月はだんだん高くなり、同時に欠けている部分の割合が大きくなっていきます。そして食開始から約1時間45分後の18時3分に欠けた割合が最も大きくなる「食の最大」となります。食分は0.97で、ほぼ皆既食の状態です。全体的に赤みを帯びた、わずかに一部だけが白い満月が見られるでしょう。 ※食分:月の欠け具合を、月の直径に対する地球の本影(月を覆っている部分)の大きさの比で表した数値です。今回の場合、食の最大時に月の直径の97%が地球の影に隠されることになります。皆既食